穴の内面にめねじを切るための工具をタップといいます。
タップシャンク部に切削油の流れるサイドスルー溝を設けたタッブをゼロチップタップと呼んでおり、ねじ穴に切屑が残らないタップです。

• ゼロチップタップは、工具の軸芯に切削油が流れるオイルホールを開けず、工具シャンク部に切削油が流れるサイドスルー溝を設けることにより、製品コストを低下させ、剛性は維持しながら切削油の注油量を大幅に増加させました。（高性能・低価格を実現）
• このため、切削油は直接工具の刃先を冷却・潤滑して切削するため、従来方式に比べ切削速度や工具寿命が大幅にUPできます。（2倍の速度で3倍の寿命UP）
• 加工トラブルが多発する止り穴加工において、発生する切屑を2方向に分け正転時と逆転時に分離して排出するため、切屑詰りが発生せず突発的な折損トラブルが防止できます。（安全性向上）

大幅な製造コスト削減を実現

• タッピングスピードが上げられる（2倍）
• 工具寿命が長くなる（3倍）
• ねじ穴に切屑が残らないので、加工後のエアブローが不要。
• 再研磨が簡単で回数が増加出来る。
• 通り穴・止り穴の共用が可。

安全性向上

• タップの切削強度がUP
• 切屑詰りによるタッピング中の折損トラブルが発生しない。
• 工具が原因で切削油が出なくなる事故が発生しない。

環境改善

• オイルミストによる加工が可能。
• 従来品と同一条件であれば切削油の供給量が減らせる。