射出成形における超薄肉成形技術
- 製造技術概要
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背景
近年、環境への取り組み、コストダウン目的で各種容器において薄肉化が求められています。射出成形で一般的に薄肉製品と言われ、実績があるレベルでの肉厚は0.5mm前後ですが、この度、当社の独自技術にて0.3mmの超薄肉高速射出成形を量産レベルで実現することに成功しました。今までの射出成形では出来なかった、超薄肉の世界です。なぜ薄肉化は難しいのか
成形にかかわるすべての技術が最高水準でないと達成できないからです。この0.3mmの超薄肉射出成形技術は、技術水準の高い成形機メーカー、金型メーカー、樹脂メーカーと一緒になって開発をすすめました。関連する技術が一つでも欠ければ達成できないものです。用途
製品化された事例はトイレタリー用品の容器ですが、食品容器、化粧品容器、日用雑貨品など各種工業用途で薄肉化は求められており、今後もそのニーズは強まっていくものと予想され、本技術が活かされるもとの考えています。 - セールスポイント
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省資源
薄肉化により樹脂使用量が抑えられ、省資源に貢献できます。製品化実績では、肉厚を0.3mmに薄肉化することで28%の樹脂量削減に成功しました。高精度
金型、成形機、樹脂メーカーの協力と、当社独自の成形技術により、公差±5/100mmでの生産が可能です。お客様ニーズに沿った独自の品質管理
当社では、お客様のニーズに沿った独自の品質管理方法をご提案させて頂きます。0.3mmの容器では、製品の肉厚バラツキ起因の外観不良を全数検査するための自動検査機を自社開発しました。この検査は生産ライン上で行われ、幅1.0mm、深さ0.5mmの小さな欠け不良さえも検知・排出できるシステムとなっています。この他にも、衝撃強度が必要な製品では、容器形状で衝撃強度を測定できる測定器を独自開発し、お客様と相互評価させて頂いたり、数値化困難な官能検査となるような製品でも数値化する評価方法のご提案をさせて頂いたりしながら、品質管理に努めています。 - 会社名
- アスカカンパニー株式会社 東北工場
- 代表者
- 代表取締役 長沼 恒雄
- 連絡先
- 〒981-4414 宮城県加美郡加美町孫沢52
Tel. 0229-67-3883 Fax. 0229-67-6139
E-mail
URL. http://www.askacompany.co.jp - 認定番号
- M1302